将棋電王戦FINALでの「角成らず」について、『深夜の馬鹿力』で話してた。将棋のことはよく分からないけど。

ぼくは将棋に詳しくない。

駒の動かし方くらいは知っているけど、今まで熱心に取り組んだことはない。

 

たぶんああいう戦略的なゲームに脳が向いていないんだと思う。(じゃあ他の何に向いてるんだと聞かれても、それは知らないけど)

 

しかし将棋に関連した話題はけっこう好きなので、耳に入れば興味深く聞くことにしている。

 

TBSラジオの「深夜の馬鹿力」で、こないだの電王戦で起きた「角成らず」の話をしててすごくおもしろかった。

 

敵の陣地に突っ込んだ角は、通常は裏返しになって「馬」にパワーアップして大暴れするわけなんだけど、そこをあえて成らずにいることで、コンピューターがその不合理な選択を理解できずに負けてしまったというやつ。

 

なにそれ。

強敵の意外な弱点。

何か昔話みたいで面白い。

 

これってコンピューター側がプログラムを修正したらもう使えない奇手なんだろうけど、今後も人間側は、なんだかんだプログラムの弱点を探して突いていくんだろうか。

それって人間を相手に将棋をするときに、相手の弱点を探すのと何か違うんだろうか。

 

それから、電王戦と合わせて行われた、チェスの元世界王者カスパロフ氏と将棋の羽生名人のチェス対決の模様と、対談がEテレでやってたんでそれも興味深く見た。

 

カスパロフ氏曰く「人間がコンピューターに勝てなくなる日はまだ遠い」

 

「コンピューターがあと200手で詰むといえば、それは確実に詰むのだろう。しかし40%対60%で予測が分かれた局面で、40%を選ぶことがコンピューターにはできないから」というような趣旨のことを言っていた。

 

圧倒的な合理性に対抗できるのは、不合理しかないのかもしれない。

というか、「一見不合理に見える選択が正しいことがある」ということをコンピューターが理解した時、人間にはもう勝ち目はないのかもしれない。